銀製の本七宝の社章を製造させていただく機会がありました。通常、本七宝の社章は最後にニッケルメッキやロジウムメッキ、金メッキなどをするのですが、今回のご注文いただいた社章はメッキなしです。お客様のたってのご希望で、メッキなしとなりました。メッキをしないとういことは、無垢の純銀の色ということです。メッキをする理由としましては、変色を防ぐといった効果があるということと、光沢を出すといった効果があります。純銀製でメッキをしない場合、早い段階で変色が始まります。ただ、変色もひとつの味だと思います。時間がたつにつれて雰囲気がかわってくるので歴史を感じれます。
仕上げ方法によっては純銀製でメッキなしでもメッキをつけた状態くらい、もしくはそれ以上に綺麗な光沢を出すことができます。下記画像がそのサンプルです。この仕上げは上仕上げで、ジュエリー等を研磨されている方に研磨していただいています。但し、無垢の銀は変色が早いです。念のため。
銀製品は社章以外にもいろいろな製品の材料として幅広く利用されています。例えば、スプーンや皿などの食器類、置物などの工芸品、ネックレスなどのアクセサリーなどがあります。