「徽章(きしょう)って何?記章や社章とは違うの?」
「徽章を制作するメリットやデメリットが知りたい」
このように考えている方もいらっしゃるでしょう。徽章とは校章・園章など学校のシンボルマークであり、会社の場合は役職や功績を示すものとしてデザインされたバッジです。
学校や会社にとっては制作が必須ではないものの、コストがかかるため作るべきか悩む場合もあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では徽章とは何かを解説し、制作するメリット・デメリットも紹介します。
徽章制作をご検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
徽章(きしょう)とは?由来や社章との違いを山脇マーク製作所が解説
「徽章」とは、会社や学校などの団体や組織をあらわす装飾的なバッジです。以下のポイントから解説していきます。
それぞれみていきましょう。
「徽」という文字には「しるし」「はたじるし」という意味があり、「章」には「かざり」
「しるし」という意味があります。
諸説あるものの「徽章」の起源は西暦600年頃と言われています。騎馬武者が戦場で旗印を担ぐことによって、対戦相手や仲間に勢力や身分を示していたことに関連しています。
その後、明治維新で武家社会が終了すると、武士を中心に家柄や身分を示す武具や建物に使用されていた徽章は、個人や組織の身分や所属を示すシンボルとして広まりました。
現代では身分や役割を示すバッジやメダルなどを指す言葉となっています。
「徽章」と「記章」は現在では同じ意味として使われるケースがほとんどです。
ただし、本来の意味は異なります。
記章とはイベントや式典の記念として参加者や関係者に贈られる印であり、具体例としては入学式・卒業式のリボン記章、記念バッジが挙げられます。
一方の徽章は前述したように身分や所属をあらわすシンボルであり、記念品である記章とは意味合いが異なるのです。
しかし、徽章の「徽」が常用漢字ではないため、法令や公文書では「記」が使われ同義的に「記章」と表記されています。
現在では「徽章」と「記章」の違いをあまり意識しなくてもよいでしょう。
徽章は、所属する団体や組織における役職を示すために衣服に身につけるバッジであり、広い意味では社章も徽章の一形態として考えることができます。
社章と呼ぶ場合は会社のロゴマークやエンブレムを模したバッジを示すことが多く、企業や組織のアイデンティティを示します。
そのため、社章は一つのデザインで統一される場合が多いのが特徴です。一方、徽章は役職や階級によって複数のデザインが存在するケースがほとんどです。
例えば海上自衛隊では、役職や階級ごとにデザインが異なる徽章が存在します。また徽章は、着用される位置によって「襟章」「胸章」「腕章」「肩章」と名称が異なります。
つまり、社章と徽章は両者とも身分や所属を示すために用いられるため、広い意味で社章は徽章に含まれますが、デザインや用途によって呼称が異なる場合があると言えるでしょう。
山脇マーク製作所で制作する徽章は以下の通りです。
それぞれご紹介します
山脇マーク製作所では、日本全国の学校や幼稚園で学校のシンボルを徽章にした校章・園章を制作しています。
校章や園章では学校の歴史・特徴・学生(園児)の特徴・目指す姿などをデザインコンセプトとして取り入れる場合もあります。
お客様のご要望に応じて、基本的には無料でイメージデザインを制作いたしますので、ご安心ください。
社章の中でも役職ごとにデザインを変えた徽章(階級章)の制作も可能です。
山脇マーク製作所では多くの場合、同じ型を使用して以下の3パターンで制作を依頼されています。
階級章ではデザインに変化をつけて役職を内外に示すことで、身につける本人の指導力や責任を明確にし、仕事の円滑化や信頼感の獲得が期待できるでしょう。
徽章を制作するメリットは以下の3つが挙げられます。
それぞれみていきましょう。
徽章によって特定の役職や取得した資格を社内外にアピールできます。
役職によって同じ社内でもデザインや使用する素材が異なり、徽章の違いによって責任や指導力の増加を示すことが可能です。
社内では上司や部下、同僚に役職を認識してもらえるため、組織内でのコミュニケーションや協力が円滑になります。
また、社外では信頼感につながり、新たな仕事を任せてもらえる可能性が高まるでしょう。
フラワーホール(スーツ左襟のボタン穴)に徽章(襟章)をつけるだけでも印象は大きく変わり、見た目が整います。
もともとスーツは軍服がルーツであり、学生服のように襟を立てて着用され、襟の部分には第一ボタンがありました。
その後、時代とともに襟を開いたスーツが登場したことで第一ボタンは取り外され、現在ではその名残として穴だけが残ったのです。
フラワーホールと呼ばれるようになったきっかけは、19世紀頃ボタン穴に花を挿すファッションが貴族の間で流行したためとも言われています。
現在ではフラワーホールに徽章をつけたり、ラベルピンをつけたりするのが一般的な使い方となっています。
襟元にアクセントを与えることで見た目が整い、良い印象を与えられるでしょう。
徽章を制作することで、以下のような理由から団結力が高まる可能性があります。
徽章は企業や組織のシンボルであり、功績や身分を示すものです。身につける人のアイデンティティを高め、やる気や社員同士の信頼感が向上することで、団結力向上に繋がります。
また多くの場合、徽章のデザインには組織やチームの理念、目標が反映されます。徽章を見るたびに共通の目標を思い出すことで、一体感をもつことも可能になるでしょう。
ただし、徽章の制作だけが団結力向上のための唯一の要因ではない点に注意が必要です。そのほかにも、日頃のコミュニケーション・組織の文化・リーダーシップ・適切な報酬など多くの要素が社員の団結力向上に影響を与える可能性があります。
徽章の制作で考えられるデメリットは以下の2つです。
前章で紹介したメリットだけでなく、デメリットもおさえておくことで徽章制作の判断材料としていただくとよいでしょう。
徽章を制作して身につけることで、所属する組織が他人に知られることが場合によってはデメリットに感じられることもあります。
外出先でたまたま休憩をしていたところを目にされて「あの会社の社員はさぼっている」などと思われるケースが全くないとも言えません。
また、徽章をつけたまま仕事帰りに居酒屋に寄ってつい「会社の愚痴をこぼしてしまった」といった場合でも目にした他人には身元がわかるため、評判を落としてしまうケースもあるでしょう。
徽章を身につける社員は、自分の振る舞いが周囲からどのように思われるかを意識して節度ある行動をとる必要があります。
徽章では、特に階級が上がるほど使用するメッキや材質、石に高価なものを使用する傾向があるためそれだけ費用がかかります。
山脇マーク製作所では素材に金・プラチナなどの貴金属を使用した重役向けの高級社章(階級章)も制作可能です。
ただし、特に金の相場は上昇傾向で2023年8月に入り1gあたり9,831円と過去最高価格を更新しており、今後もまだ上昇する可能性が指摘されています。
金を使用した徽章を制作予定の方は、金の価格がさらに上昇する前にお早めにお問い合わせください。
徽章とは組織や団体の身分や所属を示すための装飾的なマークであり、会社や学校のシンボルとして使用されるものです。
歴史的には西暦600年頃、騎馬武者が戦場で旗印を用いて身分や勢力を示したことが由来とされます。
徽章と記章は本来の意味は異なりますが、現在は同じ意味で使われるケースがほとんどです。
また徽章は広い意味では社章に含まれるものの、特に社内の所属や功績を示す階級章の場合は徽章、企業のシンボルマークとして一般社員が身につける場合は社章と呼ばれます。
山脇マーク製作所では、校章・園章、社章(階級章)などの徽章において多数の制作実績があります。
お見積もりは無料となっておりますので、以下のフォームからぜひお問い合わせください。