社章の種類別の劣化について
どんな物でも使っていくうちに傷ついたり、変色、劣化はしていきますし、落としたり、ぶつけたりすれば傷つきます。社章のように毎日使用して、しかも日に照らされるものは影響を受けやすいものです。ただ、社章の種類によって、影響を受ける度合いも変わってきます。今回は社章の劣化度合について解説しましょう。
メッキの種類
ほとんどの社章の製造方法の最後の行程で『メッキ』の塗布をします。メッキの種類によって劣化の度合も変わってきます。変色しやすいメッキの種類は銅メッキ、ピンクゴールド、ガンメタは他のメッキより変色が早いといってよいでしょう。金メッキはこれらよりは変色しにくいですが、通常の金メッキの場合、使用していくうちに剥げていきます。(剥げるといってもパリパリ剥げるわけではございません) もし、金メッキが剥げるのを防ぎたいというった方は、『厚金メッキ』といって金メッキを厚付けすることも可能です。但し、これは有料オプションですので金額が上がります。金メッキが剥げるのをさらに防ぐ方法としては『金張り』といった仕様もあります。金張りは金メッキではないです。但し、金張りができる製造方法は限らていますので、お問い合わせいただく必要があります。
カラーの種類
カラーの社章の製造方法に関して耐久性に順位をつけると下記の通りになります。
- ①本七宝 or トギエポ
- ②ラッカーエポ
- ③ラッカー(エポ無し)
といった順位になります。 但し、①②の順位はどういった面の耐久性をとるかによってとらえ方が変わってきますので、無視していただいても結構です。
例えば、本七宝は固い分傷はつきにくいですが、割れるといったデメリットがあります。トギエポは本七宝より柔らかい分傷はつきやすいですが、割れにくいといった面もあります。
ラッカーエポは色が剥げることはないですが、表面のクリアコーティングは傷つきやすいといったデメリットがあります。
エポキシ無しのラッカー仕上げは一度剥げ出すとどんどん剥げるので社章としてはあまりお勧めはしないです。
アンティーク仕上げでは?
アンティーク仕上げには下記の二種があります。
いぶし仕上げは最後に変色防止のクリア塗装をします。ただ、その塗装がはげると変色しはじめます。ダムシン仕上げの黒色の部分に関しては、塗装の種類によって剥げやすいものと剥げにくいものがあり、それぞれ金額も変わってきます。
最後に
社章の製造方法は多種あります。よって劣化や変色の度合もさまざまです。使い方によっても劣化の度合は変わります。
社章に限らずすべての物は時間の経過とともに劣化、変色していきます。時には好みの仕様が変色しやすいといった場合もあるでしょう。好みをとるか耐久性をとるかは難しい選択になるとおもいます。わからないことがあれば気軽にお問合せください。