社章を製造すれば、会社の信頼度を高めたり、社員同士の団結力の向上につながったりといった良い効果が見込めます。しかし、初めて社章を製造する方にとっては、どのように製造すれば成功につながるのかが分からないですよね。
本記事では、社章の製造を成功させるポイントについて解説します。本記事を読むことで、自身の希望に添った社章を製造しやすくなります。失敗しない社章づくりをしたい方は、ぜひご覧ください。
●加工方法
●金具
●金の相場
社章とは、企業に属する社員が身に着けるシンボルマークです。社章は身分証明として使えたり、社員に企業の一員としての自覚をもたせたりと、導入することでさまざまな効果が期待できます。
ほかにも、社章は階級章や表彰のあかし、団体賞としても活用できるので、1つの企業で複数の種類の社章を製造してみるのもよいでしょう。
また企業によっては、社章を会社の認知度向上のために作成している場合があります。例えば、営業職の社員が社章を身に着けて取引先の企業へ赴けば、取引先の方に社章を認知してもらえ、会社の認知度があがることで、仕事につながるかもしれません。
このように、社章を製造すれば、企業にとってさまざまなメリットが得られます。会社の認知度向上のための施策や、社員の団結力を強くするための方法を探している企業の方は、社章の製造の依頼を検討してみるとよいでしょう。
社章を製造する際に成功するためのポイントとして、以下が挙げられます。
それぞれについて、説明します。
社章を製造する際、手元に元にしたいデザインや見本がある場合は、必ず業者に送付しましょう。社章の見本を業者に送付すれば、どのようなデザインにすればより見栄えのよい製品が製造できるのかを、専門的な視点からアドバイスしてもらえるからです。
もし過去に業者へ製造を依頼した経験があり、そちらとそろえて作成したい場合は、過去の社章のサイズや加工方法や素材などを伝えておくとよいでしょう。社章の見本がない場合は業者と相談をしつつ、理想のデザインを作りあげてください。
社章を製造する際は、加工方法にも気をつける必要があります。ひとことで社章といっても、カラータイプやアンティークタイプ、シンプルタイプなどさまざまな加工方法があるからです。社章は加工方法によって出来栄えが大きく異なるため、デザインを重視するのであれば採用できない加工方法も存在します。逆に加工方法にこだわりがあるのでしたら、作成できないデザインも存在するでしょう。
例えば、カラータイプのトギエポを使用すれば、指定色を使用した社章の実現が可能です。ほかにも、アンティークタイプのイブシ仕上げを使用すれば、他ではだせない渋い色味の社章がつくれます。作りたい社章に最適な加工方法を選択しましょう。
社章はスーツの襟元などに固定するため、金具パーツが必要になります。
金具には、金メッキや銅メッキ、銀いぶしなどさまざまな種類のものがあるので、事前にサンプルを確認して金具の種類を選びましょう。ただ、金具は素材やデザインによって値段が大きく異なるため、金額も加味して慎重に決定する必要があります。
社章の素材は、銀や金などいくつかありますが、そのなかでも純金で社章を作成したい方は、あらかじめ金の相場を確認しておくとよいでしょう。金の市場価格は、需要や経済情勢、投資需要などの要因によって変動します。もし、金の相場を把握せずに純銀で社章を製造しようとすると、予想以上に値段がかかってしまうかもしれません。
あらかじめ金の相場を確認すれば、相場が安い時期に社章の製造を依頼できるでしょう。そのため、高級感のある金で社章を作成したい場合には、必ず金の相場を確認しておくべきです。
社章を製造する際は事前に過去の事例を確認しておくことで、自分が制作する際に役立つ場合もあります。
ここでは上記4つの企業が社章を作成した際の事例について紹介していきますので、社章を作りたい企業の方はぜひご覧ください。
株式会社ルクア様は、東京都や神奈川県で建設関係の事業を展開している企業です。
ルクア様の社章は、楕円型に希望のロゴマークを挿入することでデザインさせていただきました。金型が壊れやすいデザインなので、通常よりもさらに研磨に時間をかけて慎重に製造させていただきました。
なお、ルクア様の社章のような鏡面の多いデザインを製造する際は、研磨する人間の腕によって製品の出来栄えが大きく異なってきます。
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社レイナトラスト様の事例では、凹凸のデザインが多めのデザインを提出していただきました。本来であれば、レイナトラスト様のご要望のデザインで凹凸感を出すのは難しいのですが、デザインの微調整と材質を変更したため、しっかりと凹凸感が出せました。
なお、レイナトラスト様の社章は高級感の出るよう、純銀製、金メッキ仕上げ、凹部分はサンド加工、側面磨きとさまざまな工夫をほどこしています。引き締まったイメージにしたいのであれば、色をブラックやピンクゴールドに変更したり、トギエポの黒を入れたりするのもよいでしょう。
兵庫県神戸市に位置するメディコムジャパン様の事例では、社章として一体型ネクタイピンを製造しました。ネクタイピンはバッジよりも大きな金型が必要になるため、製造の際もバッジより時間を要します。
大きな社章を製造したい場合は、かかる時間を多めに見積もっておくとよいでしょう。
株式会社ドリームアシスト様は、奈良県や滋賀県、新潟県で人材派遣業を展開している企業です。ドリームアシスト様は、お問い合わせ時にデザインのイメージをお持ちであったため、1回の校正で完了いたしました。
また、ドリームアシスト様には、1つの金型から3種類の社章を製造させていただきました。18金製のものが1つと、真鍮製のシルバーとゴールドを1つずつです。このように、1つの金型からカラーリングの違う社章を複数製造することも可能です。
社章を製造する際に成功するためのポイントを参考にすれば、自分の思い通りの社章が完成しやすくなるでしょう。社章を製造する際に何も考えていなかった場合は、完成系がイメージと異なる製品になってしまうかもしれません。
社章づくりで失敗しないためにも、本記事で解説した事例を参考にしたうえで、社章の製造を依頼しましょう。